賃貸を借りていてトイレが詰まった時にどうすればよいでしょうか。

まずは自己解決できないか試してみる。


トイレ詰まりの原因の9割は借主の過失によるものです。
入居者様が異物を詰まらせた、もしくは紙を流し過ぎた、節水モードになっており水流の勢いが足りなかったなどの、借主側のミスによるものがほとんどです。
そういった場合、管理会社に問い合わせしても、ご自身で業者を呼んでくださいと言われるか、管理会社で対応しますが料金を頂きますという場合が多くなります。
業者を呼んだら場合は数万円程度する事が多いため、まずは自己解決できないか試してみましょう。

ホームセンターに行き、真空ポンプもしくはスッポン(ラバーカップ)を購入する

基本的には通販を利用するか、ホームセンター(K4D2やコーナン)に行き、詰まり用ポンプを購入して使用すれば9割方の詰まりは簡単に解決します。

スッポン(ラバーカップ)よりは真空ポンプの方が強力かつ扱いやすいため、ポンプ型をおすすめします。
3千~5千円程度のポンプでも解決する可能性は高いです。
トイレ詰まり業者の多くはアサダのローポンプ(真っ赤で巨大な奴)を使用しています、これはかなり強力で大抵のトイレ詰まりは数分で解消しています、業者を絶対に呼びたくない、安物買いの銭失いになりたくない、ついつい紙の使い過ぎで頻繁にトイレ詰まりを起こしてしまう、という方は少し高い、こちらのローポンプを買ってみてはいかがでしょうか。

弊社が利用している アサダのローポンプ

スッポン(ラバーカップ)やポンプを使って詰まりを解消する
具体的なやり方

①水を張った便器の排水口部分(赤い丸の部分)をぴったりと塞ぐようにラバーカップ及びポンプを押し当ててます。

ポンプを強く押した時に脇から水が漏れずに、押した圧が全て穴の部分に行くよう、しっかりと排水口部分を塞ぐことが大切です。

②何度も押していると便器の水が無くなってくるので、流すレバーを少し捻って水を足します。
(※詰まった状態で思いっきり捻って水が溢れないように気を付けましょう。)
何度も押して排水口部分に水圧をかける事が目的なのでラバーカップがしっかり水に浸かる程度の水を常に張りましょう。

③水を足す→しっかりと排水口を塞いで、ポンプを押して水が減っていく→水を足す
という一連の動作を何度か繰り返すと、ある時ボコボコッという音とともに水が流れ出します。
もしくはいつの間にか詰まりが取れて水が流れるようになっています。
力を込めて勢いよく、何度も繰り返し圧をかける事が大切です。

水が周囲に飛び散る可能性がありますので、雑巾やいらないタオルなどを用意しておきましょう。

それでも治らなければ管理会社に連絡する


ポンプやスッポン等を使っても治らない場合は管理会社に連絡してみましょう、どのような対応になるかは管理会社次第ですが、業者を紹介してくれる場合があります。
また、自身で業者を探して呼ぶ場合は『水道局指定工事店』に連絡するようにしましょう。
ご自身で業者を呼んでくださいと言われた場合に、『排水詰まり』などで検索してトップに出てくる業者や、マグネットの広告をポストに投函している業者は高額な請求をされる場合があるため、極力は依頼をしないようにしましょう。
そういった業者は何かと理由をつけて法外な値段を請求してくる可能性が高くなります。

詳しくは下記ページをご覧ください。

水回りの修繕、緊急対応時に呼んではいけない業者の特徴

ピーピースルーはできるだけ使わない



ピーピースルとは排水管や排水口の汚れ除去専用の洗浄剤で、油汚れや異物を溶かして詰まりを解消する薬になります。
ネットで排水詰まりに関して調べると『排水詰まりにはピーピースルーを使うと良いです』と書かれていますが、こちらは(なるべく)勝手に購入して使わない方がよいです。
ピーピースルーは種類によっては医薬用外劇物に指定されている程の劇薬で、高温を発する場合があるため、使い方を間違えたり、使用されている排管の素材によっては排管を痛めて溶けたり破損して余計に高額な費用が発生してしまう場合があります。
また、排泄物や嘔吐物等の人体由来による詰まりには効果がありますが、トイレットパーパー・ペット砂、オムツ、スマホなどの落とした物の詰まりが原因の場合は効果はありません。
どうしてもピーピースルーを使いたい場合は、買うにしても最も効果の弱い『ピーピスルーF』を購入し、
説明をよく読んでから自己責任で使用するようにしましょう。
(※紙詰まりの場合は効果がないため、使わないようにしましょう。症状が悪化する場合があります。)

まとめ

①トイレが詰まったらまずは真空ポンプやスッポンで直らないか自分で試す、
②直らないようであれば管理会社に連絡し、指示に従う、
③ピーピースルーを使う場合は説明をよく読んで自己責任で行いましょう。