ペット可能物件について
お持ちの賃貸物件が長期で空室になり、お困りになっているオーナー様などに現在注目されている空き室対策がペット可物件への変更です。
お持ちの賃貸物件をペット飼育可に変更する場合、空室を入居中の物件にするというメリットのほかに、
どのようなデメリットがあるのでしょうか。
まずはどれぐらいペット可物件に人気があるのか、最近のペット事情について見てみましょう。
最近の全国ペット飼育事情
2020年12月に一般社団法人ペットフード協会が発表した、
全国犬猫飼育実態調査(https://petfood.or.jp/topics/img/201223.pdf)によると、
全国犬・猫の推計飼育頭数は、猫の頭数は横ばいで、犬の頭数は減少しているようです。
全体の推計飼育頭数が減少しているものの、
一方で、ここ数年の新規飼育者の飼育頭数を見てみると、2018年を底に増加傾向にあるようです。
2020年の増加率は2019年よりも更に高まっているそうです。
また、ペットを飼いたいと考えている人のうち、
癒しと安らぎを求めている人が約40パーセントもいますが、
ペットを飼えない理由に、ペットの飼育を禁止されている集合住宅に住んでいるから
という理由を挙げている人が30パーセント近くもいるようです。
2019年、2020年と変わらずコロナ渦にある現在、
ペットブームはもうしばらくは続くとみてよいでしょう。
ペット可物件のメリット
ペット可物件は全国的にやや少ない傾向にあります。
物件情報サイトで検索をしても、ペット可能な条件では極端に検索結果が少なくなってしまいます。
その一方で、ペット可物件を探している人は多いので、
入居に繋がりやすいという大きなメリットがあります。
実際、弊社で管理しているペット可物件も、入居募集を出すとすぐにお申込みで埋まり、
2番目、3番目のキャンセル待ちのお申込みをいただくことも珍しくありません。
また、上記のようにペット可物件を探すのは大変ということもあり、
ペットを飼っている入居者は次の物件を決めにくいため、お引越しまでのハードルが高く、
一度ご入居いただくと長く入居いただけるという傾向にあります。
ペット可物件のデメリット
犬や猫が一緒に暮らしたお部屋は、ペットがいないお部屋に比べて
退去時修繕費用が多くかかることがあります。
入居契約時に、敷金を多く頂き、退去時に修繕費用にあてることで損失を防ぐケースが多くなります。
入居者側にも、配慮をお願いし、傷や汚れを防いでもらうことで修繕費用を抑えることもできます。
爪のひっかき傷を防ぐために、マットやラグを敷いたり、柱やドアにシートを貼ったりすると有効です。
また、もともとペット不可の物件をペット可の物件へと変更した場合、
ペットを飼っていない入居者からクレームくることも考えられます。
鳴き声による騒音やペット独特の匂いなど、飼っていない人からすると不快な事も多いですし、
動物アレルギーの方が住んでいる場合や元から住んでいる方の反対がある場合はペット可にする事はできません。ペット可にすぐ場合は入居者全体に周知をして反対意見が上がらない事を確認してからペット可へと変更しましょう。
またペットを飼う方へ入居時に注意事項の告知を行ったり、掲示板への張り紙を通して、清潔に保つことを心がけてもらうことを周知することが大事です。
まとめ
現在増え続けているペットですが、ペットと共に住める物件はあまり多くはありません。
ペット可物件に変更することで、入居率を上げることができると言えます。
ドッグランやペットの散歩がしやすい公園が近くにある物件の場合、
ペット可の物件なら需要はより一層高まるでしょう。
ペット可物件ならではのデメリットもありますが、
管理会社を通して予防策や対応をしっかりとしておけば、最小限に抑えることができます。
一度ペット可物件への変更をご検討されてみてはいかがでしょうか。いつでもご相談お待ちしております。