新年度に向けて多くの方が、転勤、就職、進学により1~3月にお引越しを行います。
ですが1~3月は繁忙期であり、何もかもが高めに設定されます。
引っ越し費用はもちろんの事、この時期に空室になるお部屋は強気の価格に打って出る大家様も多くなります。
狙い目は繁忙期が終わる5月から、繁忙期が始まりかける12月前半。
最近では繁忙期をあえて外して探すお客様も多くいらっしゃいます。

今回は引っ越しの時期により、どんなメリットやデメリットがあるのかご紹介します。

繁忙期の特徴

メリット 募集の総数が多いので、自分好みの物件を探しやすい

引っ越しの繁忙期である1月~3月は多くの方が引っ越し先を探しています。
当然、その方が住んでいる場所が賃貸の場合、退去の通知を出した時点で募集がかかります。
こうして多くの方が新生活に向けて退去解約の通知を出すため繁忙期には一気に多くの賃貸の募集がかかります。

賃貸を選ぶ条件は、最寄り駅、間取り、設備、周辺状況、築年数など、こだわろうと思えば選べる項目は多岐にわたりますので、募集の母数が多いほど自分にあった物件が探しやすくなります。

メリット 新生活に向けて様々なキャンペーンが行われている

繁忙期は引っ越し料金は高くなりますが、新生活応援キャンペーンなど、一人暮らしを応援するセールなどが各所で開催されるため、家具やパソコン、食器、寝具を安く購入できたりする場合があります。

デメリット みんなが良い物件を探しているので、気に入った物件があってもすぐに埋まってしまう。

繁忙期は多くの物件の募集が出るのと同時に、その物件を狙うライバルの数も多くなります。
誰もがより良い物件を探しているため、多くの物件の中から気に入った物件を探し当てても、すぐに申込を入れないと2番手3番手になってしまいます。
「どうしても、この物件に引っ越したい!」と思ったら有給等を使って1時間でも2時間でも早く内見をして申込を入れないと、すぐに埋まってしまう場合があります。

デメリット 引っ越し代金が通常期の2倍

引っ越し代が2倍程度にあがります。
さらに、価格が高いうえに、日程、時間なども自由に選べることは少なく、自分の都合に合わせて引っ越しの予定を組むことが難しくなります。
引っ越しの予定に合わせて自分の様々な予定をずらす必要が出てきます。

通常期、閑散期の特徴

メリット 家賃が繁忙期より安い場合がある。

繁忙期が過ぎて何か月たってもお申込みが入らない場合、オーナー様が家賃を見直して値下げに踏み切る場合があります。
そうすると繁忙期より1000円~3000円程度、お部屋の家賃が安くなるケースがあります。

メリット 引っ越し代も安く済み、指定の日時に引っ越しが可能な事が多い

繁忙期と比べて引っ越し業者の日程に余裕があるため、希望の日時での引っ越しが通りやすくなります。
繁忙期が、引っ越しの予定に合わせて自分の予定を色々と変えなければならないのに対し、通常期は、自分の予定に合わせて引っ越しの日時を変える事ができます。


メリット 少し油断しただけで先に申込が入ってしまうような事が少なくなる


家賃や間取り、物件自体が大変魅力的な場合はともかく、普通の賃貸物件であれば今すぐ申込を入れないと1時間2時間過ぎただけでも1番手の申込が入ってしまうような事は減ります。
よって、次の休みに内見の予約を入れて申込する形でも問題ないケースが多くなります。(当然申込が入る事はありますが、繁忙期よりは確率はぐっと下がります。)

デメリット 募集されている物件の総数が繁忙期より少ない

引っ越す人が少ないため、比例して募集されている物件も少なくなります。
じっくりゆっくり探すことができる分、探す項目や要望が多い場合、ある程度は妥協しなければ次の住まいが見つからない場合があります。

デメリット2 大規模な家電や家具のセールが行われていることが少ない

年末年始や決算時期に比べて家電や家具のセールがあまりないので、新生活のために1から家具や家電を揃えようとすると結構な金額がかかってしまう場合があります。

いつ引っ越すべきかは何を重視しているかで変わる

繁忙期(1月~3月)に引っ越したほうがいい人

繁忙期に引っ越すべき人は、金銭よりも良い物件を見つける事を優先する人です。
最寄り駅、立地、築年数、間取り、設備といった事をこだわっており、妥協したくない。
引っ越し料金は高くなっても問題ないのであれば、繁忙期に引っ越したほうが良いでしょう。
また、家具などを一新する場合も、繁忙期の方が安く済む場合があります。12月~1月頃であれば年末年始のセール、1~3月は新生活応援キャンペーン 3月は決算セールなどがあり、家具や家電が安く手に入る場合があります。

通常期、閑散期に引っ越したほうがいい人

繁忙期を外して、通常期、閑散期に引っ越したほうが良い人は、住む場所にそこまでこだわりが無く、ある程度の事は妥協できるので安く引っ越しを済ませたい人です。
物件の総数は少なくなるので、完璧に要望を満たす物件は無いかもしれませんが、別に募集が全く無いわけでもないので、ある程度妥協すれば満足の行く物件を探せることが多いです。
また、繁忙期と違いゆっくり物件を吟味する事ができますし、引っ越しの値段も繁忙期と違い下がり、予定も自分の都合に合わせて組むことが可能になります。