おしゃれなロフトの付いている物件を見ると趣味のスペースにしてみたり、少しオシャレな寝室にしてみたり、物置として使えたりと大変便利そうに思えますが、実はかなりのデメリットが潜んでいる事をご存じでしょうか?
ロフトのメリット・デメリットやロフトをうまく使いこなす方法・良いロフト付き物件の見分け方などをご紹介します。

ロフトのデメリット

空気の循環が阻害され空調効率が落ちる

ロフトのデメリットとして最も多く話題に上るのが室内の空気循環の悪さです。
空気の特性上、エアコンの冷房を付けた際に冷たい空気は下に下がっていきます。
また、暖房をつけた際には温かい空気は上に上がります、結果として夏場に冷房をつけても冷たい空気は下に下がるためロフトの方には冷気が上がってくることはなく、サーキュレーターなどをうまく使わない限り地獄の蒸し暑さとなります。(※サーキュレーターを普通に使ってもロフト内の温度が30度を下回らないお部屋もあります)

また、夏場に帰宅して際に、ロフトに上がってすぐに何かしたい場合、エアコンをつける前のロフト内の温度が40度を超える事も珍しくないため、ロフトを使いたくても温度が下がるまで待つ必要があります。

普段の生活をロフト内でほぼ過ごしているような方は夏場にエアコンとロフトを直接ビニールダクトで繋いで冷たい空気を送っている方もいらっしゃいます。

また冬場に暖房をつける際は暖かい空気が上に登ってくるため、ロフトは暖かくなりますが、ロフトの下の部分は全く暖かくなりません。
ロフトを物置替わりにして下で過ごしている場合は冬場はロフトの下が過ごしづらくなるでしょう。

ロフト間とリビングとの荷物の上げ下ろしが大変

ロフトを寝室にしている場合は布団を干すのが大変になります。
布団を干そうと思うたびに敷布団やシーツを上げ下げする必要があるためです。
面倒になってあまり布団を干さなくなってしまう人もいます。

ロフトを倉庫代わりにしようとしている場合はタンスや収納などの大きいものををロフトに上げるのはかなり大変ですし、何かをしまう際もいちいち物を持ってハシゴを昇るのは大変です。

大きい物をロフトに上げるロープなどで結んで、上から引っ張り上げる形となります。

気軽に上り下りできない

ロフトをおしゃれな居住スペースにしたり、寝室にしたいという人が多いですが、トイレに行きたいときや少し喉が渇いた時にいちいちハシゴの上り下りが必要になるためかなり億劫です。


また、ロフトを寝室にした場合は体調が悪い時や飲み会の帰りなどの昇降が危険になります。
くたくたになるまで動いて、今すぐ横になりたい場合もハシゴを昇らなければ気軽に布団に横になる事はできません。
夜に寝ぼけたままトイレに行こうとしてハシゴから手を滑らせたり、寝相が悪いとロフトから落ちそうになる場合がもあります。

ハシゴがリビングのスペースを取ってしまい邪魔になる

ロフトに上る為のハシゴの位置・種類よってはハシゴがやたらと大きかったり、部屋の真ん中から上る形式であったり、勾配がゆったりしている分はしごが縦ではなく斜め横に伸びており生活スペースに大きくはみ出して来ていたりと、ハシゴが邪魔で思うように家具が置けなかったりする場合があります。
また、ハシゴのせいでリビングに圧迫感があり下部分の間取りが狭く感じる場合があります。

最上階でない場合は上の階の人の物音がダイレクトに響く

例えば2階建ての建物で1階のロフトを寝室として使用する場合は上の階の足音がダイレクトに響いきてきます。
上の部屋の方の足音が静かであれば問題ありませんが、もし足音のうるさい人で夜間に頻繁にトイレに行くような方だったり、夜遅くまで過ごすような方だと、振動や音で頻繁に夜中に起こされる場合があります。


上記のデメリットをある程度解決する方法

夏場の暑さはスポットエアコンで対策

スポットエアコンやサーキュレーターを併用することでロフト内をピンポイントで冷やす事ができます。
(※ただしそのスポットエアコンが住んでいるロフト内で使える物か製品の詳細情報をよく確認しましょう)
また冬場にロフトだけ暖かくなってしまう場合はカーテンなどでロフトを塞ぎ、こちらもサーキュレーターなどで空気を循環させる事である程度の対策が可能です。
また,リビングのフローリングにカーペットや断熱用アルミシートなどを敷くことで下の階の寒さを和らげることができます。

簡易リフトを作って荷物の上げ下げ

荷物を持ってのハシゴの上がり下がりが面倒な場合はロープなどで簡易リフトを作って荷物の上げ下げをする方法があります。
コンパクトなシーツや多少の荷物であれば運搬の手間がこれで解決できます。
レバーホイストやホイストロープで検索するとロフトに取り付け可能な簡単なリフト用ロープを購入できます。

布団はロフトの手すりに干して後は乾燥機とハンド掃除機で対応する

布団をロフトから降ろしてベランダに干してまたロフト内に戻すという一連の流れが億劫になる場合は、
逆に外に干すことを諦めて、ロフトの手すりに布団やシーツをかけて扇風機をかけて部屋干しした後、布団全体を掃除機がけして、布団乾燥機などで乾燥させれば外に干した場合と遜色ない仕上がりになります。
布団を外に出さない分、虫や花粉などがつかないため虫嫌いな人や花粉症の人などはこちらの方がおすすめです。

ロフトへ上るハシゴの位置と種類をよく確認する

ロフトのハシゴが邪魔になるようなお部屋を選ばないように内見時にハシゴの位置や種類を確認する事が大切です。
ハシゴが部屋の真ん中にあると邪魔なので、なるべくロフトに上る部分が壁側にある部屋を探しましょう。
また、ハシゴの種類も千差万別で急勾配で昇降しづらいハシゴや、足元が安定しておらずグラグラしているハシゴもありますが、逆に階段上になっており両手で何かを抱えたまま登れるようなハシゴや、丈夫な手すりがついており、上りやすかったり、そうそう落ちないハシゴもあります。
どうしてもその部屋が気に入っているのにロフトへ上るハシゴだけが気に入らないような場合は通販などで自分が使いやすいハシゴを購入する事も可能です。

上の階がうるさい場合は寝る時に耳栓を使用する

ロフトに限らず賃貸では耳栓を使用している方が多くなります。アラームのような高い音をさえぎらないような耳栓を使うと朝起きれなくて困るといった事もありません。

ロフトのメリット

秘密基地のようでおしゃれ

やはりロフトというとオシャレなイメージがあります、リビングは普通に過ごせるようにしておき、ロフトはオシャレに飾り付けたり趣味の物を沢山飾ったりと少し秘密基地めいたロマンがあるため大変魅力的です。本を沢山並べたりゲーム部屋にしたり、ディズニーやサンリオグッツを敷き詰めたり、普通の部屋をただ飾り付けをしては日常生活が不便になってしまいますが、ロフトだけであれば問題ありません。

また、ロフトを寝室にする事で、ワンルームのお部屋でも普段過ごす場所や食事をする場所と寝室を分ける事ができます。
ワンルームでも実質2部屋あるようなものなので様々な部屋の使いかたが可能になります。

荷物を置くスペースが普通の収納に比べて圧倒的に多くなる

普通のクローゼットや押し入れのような収納よりも圧倒的に色々なものを置けるスペースが増えます。

一部屋増えるようなものですから、普通のワンルームよりは収納数が段違いです。

最初は普通にロフトで過ごすつもりだったけれども、荷物が増えて荷物置きになったという経験談もかなり多く聞きます。

天井が高いので解放感がある

基本的に天井が低い部屋ではロフトが作れないため、ロフトのある部屋はそれなりに天井が高くなります。
リビングから見てもかなり開放感があるように見えます。

洗濯物を干す事ができる。

雨の日や梅雨などの時にロフトの柵の部分などで洗濯物を干すことができます。

結局ロフトは使えるのか

ロフトは大いに便利です、寝室にもなりますし、もし暑さや昇り降りが改善できない場合でも大きく荷物置きスペースとして使用可能なので、ロフトがあって困る事はありません。

ただし、不便な一面があるのも便利です。

ロフトはこういう人におすすめです。


・とにかくワンルームの値段で荷物が多い方やロフトにロマンを求めている人

・おしゃれな部屋づくりや秘密基地にロマンを感じる。

・はしごや階段の昇り降りが苦ではない

ロフトはこういう人にはおすすめできません

・荷物は多いが2Kや1LDで別に良いという方

・ハシゴや階段の上り下りが億劫な方

・ロフトにワクワク感やロマンを特に感じない方

最後に

南口不動産ではロフト付き単身物件を多く取り扱っています、
ロフト付き物件にご興味のある方は是非一度お問い合わせください。